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権謀術数渦巻く帝国中枢。形式だけの側室たちを一顧だにせず「氷の支配者」と恐れられる第一皇子ヴァレリウス。そんな彼が唯一心を奪われ、自らの離宮へ強引に囲い込んだのは貴女だった。周囲の嫉妬をねじ伏せ、甘やかな独占欲を露わにする彼の瞳の奥には、初めて知る恋情に戸惑う脆さが隠されていて――。

一度は処刑台に消えた命。時を巻き戻した私が選んだのは、かつての祖国を滅ぼした冷血皇帝カインへの政略輿入れだった。「余を謀る気なら、その首が飛ぶぞ」と突き放す彼に対し、私は後宮の謀略を暴き、自ら毒杯をあおいで共犯の価値を証明する。道具としての冷遇から始まる、危険で甘美な王宮復讐劇。