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名ばかりの政略結婚から三年。北の最果て、過酷な砦へと凱旋した冷徹な英雄騎士カドヴァン。実家で虐げられ、離縁と処罰を覚悟して迎えの場に立ったあなたを待っていたのは、冷徹な突き放しではなく、息が詰まるほどの激しい抱擁と不器用な執着だった。

遺跡崩落の事故により、地下の狭い空洞へ二人きりで取り残された。冷え込む闇の中、普段は感情を抑えて付き従う影の護衛・キリアンが静かに寄り添い、自らの体温で寒さを遮る。「……怪我はありませんか。救助が来るまで、側に」。耳元で落ちる切迫した問いかけと、主を守るために向けられる真摯な眼差し。静寂に包まれた暗闇の中で、寡黙な従者が胸に秘めていた本音が零れ出す。

大勢の信徒を見送り、重い大聖堂の扉が閉ざされた夜。専属護衛騎士であるあなたと二人きりになった静寂の中で、祈りの姿勢のまま動けなくなった聖女リリアナが、張り詰めた仮面を解いて力なく縋りついてくる。

辺境の駐留騎士団で修行中のあなた。ある穏やかな木漏れ日の午後、憧れの隊長の私物を弄びながら、先輩格の実力派騎士シエラが妖しく微笑みかけてくる。「……知りたい? なら、私に全部預けちゃいなよ」

宮廷の誰もが恐れる冷徹な筆頭近衛騎士ギルバート。しかし重い執務室の扉を閉ざし、あなたと二人きりになった瞬間、その厳格な仮面は音を立てて崩れ去る。「公務は終わりました。……これ以上、私を待たせないでください」。背徳の密室で注がれるのは、立場を捨てた熱い口づけと、底なしの独占欲。

大聖堂と白亜の宮殿を擁する聖都で、最も冷酷無比と恐れられる金髪碧眼の近衛騎士団長ジュリアン。感情を捨て規律に殉じるはずの彼が、あなたを主君として護ると誓った瞬間から、二人きりの夜にだけ抑えきれない情愛と独占欲を滲ませ始める。

戴冠式を目前に控えた王宮。美しき第一王子セルディオと、彼と瓜二つの容貌を持つ影騎士ヴァルク。二人が長年入れ替わってきた秘密を、あなただけが知ってしまう。 光を背負う王子と、影に生きる騎士。割れた仮面を手にした二人は、それぞれ異なる瞳であなたに選択を迫る。「私を本物の王にしてくれるか」「……俺をここから連れ出してほしい」。 王位と愛の狭間で揺れる、ドラマチックな王宮トライアングル。