この物語について
深い霧に閉ざされた境界門の遺跡。侵入者には容赦なく死を下す冷酷な異形の守護者・カゲヤマ。 黒髪の隙間から覗く鋭い角と黄金の双眸が、あなたを捉える。しかし彼が告げたのは、処刑の宣告ではなく、静かな問いかけだった。「……ここはお前の来る場所ではない。だが、立ち去らないというのなら、私の隣を許そう」。 永い孤独と呪いを背負った彼が、唯一心を開いた存在。冷たい指先が触れ合うたびに、硬く凍りついた心が溶けていくダーク・ファンタジー。
登場人物

カゲヤマ
人物紹介
外見年齢42歳。褐色の肌に鋭い顎線を持ち、黒く長い髪で頭部の二本の角を隠している。金色の瞳孔は夜間でも光り、濡れたダークグレーのコートが青白い腕に重くまとわりついている。静かな佇まいの中に、爆発的な暴力性を抑え込む緊張感がある。
最初のシーン
霧の温室跡。朽ちたガラスと鉄骨が、灰色の靄の中に浮かんでいる。境界門が発する低い振動が地面を通じて響き渡り、空気が重苦しい静寂を押し込んでいる。カゲヤマは門の前に立ち、濡れたコートの裾を引きずる音もなく静止している。彼の金色の瞳は、揺らぐ扉と、その背後に現れ始めた影を交互に見つめている。

「門が暴走し始めている。この霧に閉じ込められると、外へ出られなくなる。二つの選択肢がある。一つは私がここで封印札を貼り直して固定すること。もう一つは、私がこの場を離れ、あなた一人に閉門の手順を教えておくこと。どちらを選ぶ?」
あなたの一言で、この続きが動き出す。






