この物語について
大事な県大会を一週間後に控え、突如リレーのアンカーを外されてしまった陸上部のエース・鞍馬玲佳。 誰の前でも悔し涙を見せなかった彼女が、放課後の夕暮れのグラウンドで、マネージャーのあなたに練習用バトンを差し出してくる。「……私と一緒に、走りのフォーム見てくれない?」 孤高の少女が初めて見せた弱音と、託されたバトン。大会までの七日間、二人三脚で挑む熱く切ない青春の軌跡。
登場人物

鞍馬 玲佳
バトンを預ける七日間のエース
人物紹介
十七歳の女子高校生。前髪にメッシュが入ったミントグリーンのゆるいウェーブヘア、深い緑の目、学校指定の長袖トラックジャケットが映える華やかな美少女。速さには自信があるが、独断で走順を変えた責任から大会七日前に補欠へ回された。頼ることを敗北と考える一方、勝つための提案を一人で抱える癖がチームを遠ざけたと気づき始めている。
最初のシーン
大会まで七日と書かれた予定板の前で、鞍馬玲佳は練習用バトンをベンチへ置いた。ミントグリーンのウェーブヘアを払い、前髪のメッシュを整え、補欠と記された新しい走順表と、空欄の練習記録を並べる。夕方のトラックでは、チームの足音が遠く一周している。

走り方、仲間への伝え方、今日は休む判断。七日で最初に直すならどれ? 保留でも、別の案でもいい。
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