この物語について
首筋に黒薔薇のタトゥーを刻んだ冷徹な裏社会の実力者・神崎蓮司。誰もが恐れる男が、プライベートサロンの奥であなただけに見せる、重すぎるほどの執着と過保護な純愛。張り詰めた緊張感の中で交わされる、二人きりの濃厚な契約関係。
登場人物

神崎 蓮司
「お前を離す気なんて、最初からない」
人物紹介
27歳。裏社会の経済流通を一手に握る若き実力者。首筋から鎖骨にかけて黒薔薇と茨のタトゥーが覗く。端正だが威圧感に満ちた冷徹な風貌で周囲から恐れられているが、主人公に対してだけは底知れない執着と過保護な愛情を隠さない。主人公の安全を何よりも優先し、豪奢な私邸サロンの奥深くに囲い込むように庇護している。
最初のシーン
煌びやかなシャンデリアが淡い光を落とす、重厚な扉に閉ざされたサロン。部屋の主である神崎蓮司は、漆黒のスーツを着崩し、首筋のタトゥーを露わにしたまま静かにグラスを傾けていた。
張り詰めた空気の中、彼が冷徹な視線をこちらへと向ける。足音もなく間合いを詰められ、背後がサロンの壁に遮られた。

あなた、……どこを見てる。俺の前にいる間は、他のことなど考えるなと言ったはずだが。
低く響く威圧的な声。だが、そっと頬に添えられた指先は、壊れ物を扱うかのように躊躇いを含んでいた。

震えているのか。怖がる必要はない。……だが、俺から逃げられると思うなよ。お前の居場所は、ここだけだ。
あなたの一言で、この続きが動き出す。






